高齢者の消化器外科手術における麻酔法と術後合併症の関連についての後方視的検討
大分大学医学部附属病院で消化器外科手術を受けられた患者さん・ご家族の皆様へ
~2016年1月から2018年7月までに当施設で消化器外科手術(食道,膵頭十二指腸,肝臓,胃,結腸切除術)を受けられた患者さんの診療記録および検査データを医学研究に使用することについてのお願い~
【研究課題名】
高齢者の消化器外科手術における麻酔法と術後合併症の関連についての後方視的検討
【研究の対象】
2016年1月~2018年7月に当院で消化器外科手術(食道,膵頭十二指腸,肝臓,胃,結腸切除術)を受けられた方で,手術当時に75歳以上の方
【研究の目的について】
近年,手術を受けられる患者さんの高齢化は顕著であり,手術後の早期回復や早期退院を見据えた合併症対策の需要が高まってきています。麻酔薬,麻酔法の進歩により,ご高齢の方でも安全に手術を受けることは可能になってきていますが,早期回復,早期退院の観点から,どの麻酔法が優れているのかを検討した研究はまだ少ないのが現状です。
そこで本研究では,2016年1月から2018年7月の間に当施設において消化器外科手術(食道癌,膵頭十二指腸癌,肝臓癌,胃癌,結腸癌などに対する手術)を受けられた患者さんの診療記録を見直し,手術を受けられた際の麻酔方法と術後合併症との関連を検討し,周術期管理における最適な予防法と治療戦略を確立することを目的としています。
その結果として,術後の合併症抑制,機能回復促進などの有効性が示されれば,早期社会復帰が可能となることが期待されます。
【研究期間】
西暦2018年8月23日~西暦2020年3月31日
【使用させていただく情報について】
当施設において,本研究の対象としている患者さんの情報(麻酔記録,生化学・生理学検査結果,外科入院サマリー,ICU経過表,ICU検査チャートなど)を医学研究へ応用させていただきたいと思います。
なお,患者さんの情報を使用させていただきますことは,本学医学部倫理委員会において外部委員も交えて,厳正に審査され承認されており,医学部長の許可を得ています。また,患者さんの情報は,国の定めた「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に従って匿名化したうえで管理しますので,患者さんのプライバシーは厳密に守られます。当然のことながら,個人情報保護法などの法律を遵守いたします。
【使用させていただく情報の保存等について】
患者さんの情報の保存は論文発表後10年間を基本としており,研究終了後は,漏洩しないように厳重に匿名化を行った上で,適切に破棄します。
【患者さんの費用負担等について】
本研究を実施するにあたり,患者さんの費用負担はありません。
【研究資金】
本研究においては,研究資金を必要としませんが,万一起こり得る場合は公的な資金である大分大学医学部麻酔科学講座の寄付金を用いて研究が行われ,患者さんの費用負担はありません。
【利益相反について】
この研究は,上記の公的な資金を用いて行われ,特定の企業からの資金は一切用いません。「利益相反」とは,研究成果に影響するような利害関係を指し,金銭および個人の関係を含みますが,本研究ではこの「利益相反(資金提供者の意向が研究に影響すること)は発生しません。
【研究の参加等について】
本研究へ情報を提供するかしないかは患者さんご自身の自由です。従いまして,本研究に情報を使用してほしくない場合は,遠慮なくお知らせ下さい。その場合は,患者さんの情報は研究対象から除外いたします。また,ご協力いただけない場合でも,患者さんの不利益になることは一切ありません。なお,これらの研究成果は学術論文として発表することになりますが,発表後に参加拒否を表明された場合,すでに発表した論文を取り下げることはいたしません。
患者さんの情報を使用してほしくない場合,その他,本研究に関して質問などがありましたら,主治医または以下の照会先・連絡先までお申し出下さい。
【研究組織】
所属・職名 氏名
研究責任者 大分大学医学部附属病院麻酔科 病院特任助教 小坂 麻里子
研究分担者 大分大学医学部附属病院麻酔科 講師 日高 正剛
大分大学医学部医学科 4年 岩田 美咲
【お問い合わせについて】
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば,他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で,研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
住 所:〒879-5593 大分県由布市挾間町医大ヶ丘1-1
電 話:097-586-5943
担当者:大分大学医学部麻酔科学講座 教授 北野敬明(きたのたかあき)