初期研修

卒後臨床プログラム

厚生労働省から発表された、「臨床研修の到達目標」の中に記載されている基本的手技は、とくに麻酔科研修中に習得しやすいとされています。もちろんそれだけでなく、麻酔科研修中に得られる経験は数多くあります。現在もさまざまな将来の目標を描いた多くの研修医が、当院麻酔科を必修あるいは選択でローテートされています。私たちは、多くの先生に麻酔、ICU、ペインクリニックの研修を通して、全身管理の知識、基本的手技、疼痛管理法、そして医師としての臨床技術を習得していただきたいと考えています。

卒後臨床プログラム 卒後臨床プログラム

初期臨床研修(大分大学初期研修プログラム)

(1) 卒後1年目(1.5-3カ月)

必修で1.5ヶ月間(選択で最大3ヶ月選択可能)ローテートします。週間スケジュールに従って、まずは手術麻酔を担当し、麻酔と全身管理に必要なモニタリング法、気道確保法、動静脈確保などの救急時における基本的手技を目標に研修を行います。麻酔科スタッフのバックアップのもとに安心して研修を行えますので、積極的に業務に参加してください。現在、卒後教育の一環として、毎週早朝に勉強会、症例検討会、抄読会も行っています。

(2) 卒後2年目(最大8ヶ月選択可能)

多くの臨床経験を通して、更なるレベルアップを目指します。1年目よりも研修医単独で経験する事項が増えるとともに、より合併症の多い症例や侵襲度の高い手術症例を担当する機会が増えます。長期選択であれば、ICUやペインクリニックなどの麻酔科サブスペシャリティも経験できます。また、学会活動や論文発表などの学術活動にも参加し、医師としての経験を大幅に重ねることができる重要な期間です。麻酔科標榜医(麻酔科研修2年で取得可能)の取得を考えている先生には、可能な限りの早期取得を目指して初期研修期間中の最大11ヶ月選択を勧めています。