当院における急性血液浄化療法の施行状況と有効性および生存率に関する検討

本院集中治療部で血液浄化療法を受けられた患者さん・ご家族の皆様へ

 ~ICU入室時(平成22年1月から平成25年12月まで)に採取された血液検査データの医学研究への使用のお願い~
 

研究の目的について


血液浄化療法は腎不全をはじめ様々な臓器障害に対する急性期の治療として,集中治療を受けられる患者さんに対して行われる治療です。

血液浄化療法による種々の臓器障害に対する治療効果が報告されており,当施設においても重症と判断された患者さんに対しては積極的に血液浄化療法を施行し,一定の治療効果を得ています。しかしながら,具体的な施行方法や有効性については一致した見解はなく,さらなる有効な治療方法による有効性の改善が望まれています。

本研究ではICUに入室中に血液浄化療法を施行された患者さんの血液検査データを解析して血液浄化療法の施行状況を把握するとともにその治療効果を詳しく判定し,さらに将来ICUで治療を受けられる患者さんの治療へ生かすことを目的としています。

 

使用させていただく試料等について


本院におきまして既に血液浄化療法を受けられた患者さんの試料(電子カルテ上の血液検査データ)を医学研究へ応用させていただきたいと思います。その際,血液検査結果と診療情報(例えば治療効果がどうであったかなど)との関連性を調べるために患者さんの診療記録(カルテやレントゲン写真など)を調べさせていただくこともあります。なお患者さんの血液検査データ及び診療記録(カルテ)を使用させていただきますことは本学医学部倫理委員会において外部委員も交えて厳正に審査され承認された後に行います。また患者さんの検査データおよび診療情報は国の定めた「臨床研究に関する倫理指針」に従って匿名化したうえで管理しますので,患者さんのプライバシーは厳密に守られます。当然のことながら個人情報保護法などの法律を遵守いたします。

患者さんの費用負担等について


本研究を実施するに当たって、患者さんの費用負担はありません。

 

研究資金


本研究においては公的資金である集中治療部の病院研究費を用いて研究が行われますので患者さんの費用負担はありません。

 

利益相反について


この研究は特定の企業からの資金は一切用いません。「利益相反」とは研究成果に影響するような利害関係を指し金銭および個人の関係を含みますが,本研究ではこの「利益相反(資金提供者の意向が研究に影響すること)は発生しません。

 

研究の参加等について


本研究へ試料(血液検査データ)を提供するかしないかは患者さんご自身の自由です。従いまして本研究に試料を使用してほしくない場合は遠慮なくお知らせ下さい。その場合は患者さんの試料は研究対象から除外いたします。またご協力いただけない場合でも患者さんの不利益になることは一切ありません。なおこれらの研究成果は学術論文として発表することになりますが,発表後に参加拒否を表明された場合は,すでに発表した論文を取り下げることはいたしません。

患者さんの検査データを使用してほしくない場合,その他本研究に関して質問などがございましたら,以下の研究責任者までお申し出下さい。

 
研究責任者

〒879-5593 大分県由布市挾間町医大ヶ丘1-1

大分大学医学部麻酔学講座 手術部 助教  安部 隆国

電話番号 097-586-5943