2018年4月13日、14日に大阪市の大阪府立国際会議場で開催された第5回日本区域麻酔学会に参加しました。
当教室からはポスター発表2題が採択されました。
いずれの演題も全国の神経ブロックを積極的に行っている施設の皆様に興味を持っていただき、われわれの取り組みについて活発なディスカッションが行われました。
今年で第5回となる日本区域麻酔学会学術集会は、昨年の学術集会から一般演題ポスターセッションが60インチの4Kディスプレイを用いた発表になっており、会場内のWi-Fiから発表者のポスターを手持ちのタブレットやスマートフォン端末で表示させることができるという近代化を感じる学会でした。
硬膜外鎮痛、末梢神経ブロック、それらの合併症についての発表や、手術麻酔だけでなくICUやペインクリニック領域での発表もあり区域麻酔が活躍できる場面の多さを物語っていました。
手術麻酔も術中術後を問わず周術期の疼痛管理は作用機序の異なる多様な薬剤や手法を組み合わせて行うマルチモーダルな鎮痛が主流です。
それぞれの適応を正しく理解した上で術者とコミュニケーションをとり、術式に応じた末梢神経ブロックや硬膜外鎮痛を併用することで症例や患者に対応したオーダーメイドな手術麻酔ができます。今回の学会では、麻酔科のさらなる奥深さを実感することができました。
区域麻酔の領域は施設にとっての取り組みが大きく異なり、まだまだ発展途上な分野です。今後もこのような情報交換の場を活用して他施設の特徴を吸収し、また大分県の周術期管理の取り組みについても積極的に情報発信していこうと思いました。
このような貴重な機会を与えてくださりありがとうございました。
文責:中西